ウェブと通信プロトコル

ウェブは、基本的にネットワークの集合体です。公開された様々な文章ファイル、画像ファイル、動画ファイル、音声ファイルなどに、原則的に自由にアクセスすることが出来ます。

インターネット実現レベルの最も基本的な通信プロトコルは、IP(インターネットプロトコル)です。IPで固有のデバイスを識別するために付与されるのが、IPアドレスです。IPは、異なるネットワーク間でのコンピュータ同士のやり取りを可能にします。文字通り、インターネットを成立させる土台のプロトコルとなります。このように、異なるネットワーク間でやり取りを行なう前提として、異なるネットワーク全体の中で、特定のパソコンについて一意の識別符号としてIPアドレスが付与されることになります。

IPの上位にTCP(トランスミッションコントロールプロトコル)、あるいは、UDP(ユーザーデータグラムプロトコル)などの通信プロトコルがあります。

ところで、ウェブは、基本的にサーバーコンピュータとクライアントコンピュータという2種類のデバイスを観念します。このサーバーコンピュータとクライアントコンピュータを橋渡しするのが、IPやTCP,UDPのさらに上位のHTTP(ハイパーテクストトランスファープロトコル)です。

通信先のファイルがURLにより指定され、HTTP通信によりサーバーからクライアントコンピュータにファイルが送信されます。

また、MMORPGもクライアント・サーバ型のシステム構造が基本と考えられます。すなわち、クライアント側のゲーム操作を逐一送信し、その結果を受信することを高速で繰り返すことになります。
多くのMMORPGは、クライアント、サーバ間でやり取りを繰り返して、ゲームを動作させていきます。ただし、より高速かつ大量の処理が求められるため、TCP,UDPなどの通信プロトコルが用いられることが多いようです。

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弁護士齋藤理央

東京弁護士会所属/今井関口法律事務所パートナー 弁護士
【経 歴】

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大阪府豊中市出身

早稲田大学教育学部卒業

大阪大学法科大学院修了/最高裁判所司法研修所入所(大阪修習)

2010年    東京弁護士会登録(第63期)

2012年    西東京さいとう法律事務所(I2練馬斉藤法律事務所)開設

2021年    弁理士実務修習修了

2022年    今井関口法律事務所参画

【著 作】

『クリエイター必携ネットの権利トラブル解決の極意』(監修・秀和システム)

『マンガまるわかり著作権』(執筆・新星出版社)

『インラインリンクと著作権法上の論点』(執筆・法律実務研究35)

『コロナ下における米国プロバイダに対する発信者情報開示』(執筆・法律実務研究37)

『ファッションロー(オンデマンド生産と法的問題点)』(執筆・発明Theinvention118(6))

『スポーツ大会とスポーツウエアの法的論点』(執筆・発明Theinvention119(1))

『スポーツ大会にみるマーケティングと知的財産権保護の境界』(執筆・発明Theinvention119(2))

【セミナー・研修等】

『企業や商品等のロゴマーク、デザインと法的留意点』

『リツイート事件最高裁判決について』

『BL同人誌事件判決』

『インターネットと著作権』

『少額著作権訴訟と裁判所の選択』

『著作権と表現の自由について』

【主な取扱分野】

◆著作権法・著作権訴訟

◆インターネット法

◆知的財産権法

◆損害賠償

◆刑事弁護(知財事犯・サイバー犯罪)

【主な担当事件】

『リツイート事件』(最判令和2年7月21日等・民集74巻4号等)

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