知的財産権紛争を巡るプレスリリース

知的財産権侵害をめぐっては、特に訴訟提起、判決など節目のタイミングでプレスリリースする事が少なくありません。

プレスリリースとは

プレスリリースは、企業や団体などからの報道機関に対する積極的な情報提供行為を指します。

知財紛争を巡るプレスリリースの目的

知的財産権紛争を巡るプレスリリースの目的は、訴訟提起などによって事件が社会的に注目されることから、訴訟に至った経緯、自社のスタンス、訴訟の目的などを明らかにする点にあると考えられます。

また、知的財産権を巡る紛争について他の紛争類型に比して比較的プレスリリースを行う例が多いことについて、社会的な注目度も高い知的財産権をめぐる紛争について訴訟の発生やその経過など、情報提供を行うという公共的な意味合いも存在しているものと考えられます。

さらに、知的財産権侵害に対して適正な措置を採ることを周知し、自社の知的財産権保護や、ブランド保護に繋げる意図も含まれているように考えられます。

知財紛争を巡るプレスリリースの書き方

プレスリリースにあたっては、その目的から記載が必要な要素について、簡潔で具体的な記述が望まれます。

たとえば、訴訟提起に際しては訴訟提起に至る考えや、立場などを表明することになるでしょう。

あるいは、訴訟が判決に至った際のプレスリリースは、自社の主張が認められた点、あるいは、認められなかった点の不当性などを指摘するケースもあります。

和解の際は、和解条項に守秘義務が含まれるのが一般的であることから、守秘義務に抵触しない範囲で、紛争が無事解決したことを社会に報告する例が多いようです。

プレスリリースを巡るサービスについて

弁護士齋藤理央 iC法務(iC Law)では、知的財産権侵害紛争(特に、著作権とインターネットが双方関連する分野)に関与する例が多いことから、プレスリリースに関する協議、作成なども、紛争解決サービスの一環として今後、提供を検討しています。

広報・PR・広告など企業の情報発信を巡る法律問題について

広報・PR・広告など企業の情報発信を巡る法律問題については、下記のリンク先に詳述しています。

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    弁護士齋藤理央

    東京弁護士会所属/今井関口法律事務所パートナー 弁護士
    【経 歴】

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    大阪府豊中市出身

    早稲田大学教育学部卒業

    大阪大学法科大学院修了/最高裁判所司法研修所入所(大阪修習)

    2010年    東京弁護士会登録(第63期)

    2012年    西東京さいとう法律事務所(I2練馬斉藤法律事務所)開設

    2021年    弁理士実務修習修了

    2022年    今井関口法律事務所参画

    【著 作】

    『クリエイター必携ネットの権利トラブル解決の極意』(監修・秀和システム)

    『マンガまるわかり著作権』(執筆・新星出版社)

    『インラインリンクと著作権法上の論点』(執筆・法律実務研究35)

    『コロナ下における米国プロバイダに対する発信者情報開示』(執筆・法律実務研究37)

    『ファッションロー(オンデマンド生産と法的問題点)』(執筆・発明Theinvention118(6))

    『スポーツ大会とスポーツウエアの法的論点』(執筆・発明Theinvention119(1))

    『スポーツ大会にみるマーケティングと知的財産権保護の境界』(執筆・発明Theinvention119(2))

    【セミナー・研修等】

    『企業や商品等のロゴマーク、デザインと法的留意点』

    『リツイート事件最高裁判決について』

    『BL同人誌事件判決』

    『インターネットと著作権』

    『少額著作権訴訟と裁判所の選択』

    『著作権と表現の自由について』

    【主な取扱分野】

    ◆著作権法・著作権訴訟

    ◆インターネット法

    ◆知的財産権法

    ◆損害賠償

    ◆刑事弁護(知財事犯・サイバー犯罪)

    【主な担当事件】

    『リツイート事件』(最判令和2年7月21日等・民集74巻4号等)

    『写真トリミング事件』(知財高判令和元年12月26日・金融商事判例1591号)

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